二丁目商店街シリ−ズ 13 世代交代の下駄屋さん

世代交代の下駄屋さん
○ 何で100年も続けてきた下駄屋さんをお父さんは勝手に止めちゃうのよ
○ 先が読めないんだよ これ以上続けても赤字が増えるばかりだしな
○ それなら私が引き継ぐよ
○ 本気か 生半可な気持ちじゃ続かんぞ 自信は有るのかお前は
○ ぜんぜん
○ ぜんぜんとは何だ自信が無いなら店を継ぐなんて偉そうに言うな
○ お父さん ぜんぜんって ぜんぜん大丈夫ってことだよ めちゃくちゃ大丈夫だって
○ めちゃくちゃじゃ困るんだよ お前の言ってることぜんぜん分からん めちゃくちゃ分からん
○ お父さん 昭和の時代が終わった時 下駄屋さんの時代も終わったんだよ その下駄屋が平成時代の
  先を読もうなんて無理だよ 逆に時代をさかのぼってさ昭和の良き時代にどっぷり浸かろうよ
○ どうゆうことだ お前の言うことは聞けば聞くほどわからん
○ 私達が育った昭和時代には自慢できる物が沢山あったじゃない 下駄や草履もそうだけどもっと
  沢山昭和時代のいいものを店に並べようよ 
○ 俺はどうなるんだ
○ お父さんは今まで通り俺は下駄屋だと言ってゲタゲタ笑ってればいいのよ
○ それこそ不景気で頭がおかしく成ったと思われるぞ
○ いいよいいよ ぜんぜん大丈夫 お父さんめちゃくちゃ大丈夫だって
○ 喜んでいいのか 悲しんでいいのかぜんぜん分からん めちゃくちゃ分からんけど世代交代の
  時期は来たようだな お前の好きなようにやってみろ