二丁目商店街シリ−ズ 14 イメチェンの雑貨屋さん

イメチェンの雑貨屋さん
○ 由美さん あなたには何時も感謝してますよ
○ あらお母さん 改まってどうしたんですか 私何かそそうでもしたのかしら
○ とんでもない こんな冴えない雑貨屋の息子なんかに嫁いでくれて 然も最近この足が思うように
  動かなく成ってからは由美さんに店を任せっきりで申し訳なくって
○ お母さん それならご心配なく 私店に出るのが嬉しくって 店は冴えなくっても私は結構楽しんで
  働いていますから・・ あらっ 私失礼な事言っちゃったみたい御免なさい
○ ほっほっほっ あなたのそんなアッケラカンとした明るい対応がお客様からは好評ですよ それで
  この店をあなたに任せることに決めたの よろしく頼みますね由美さん
○ そ そんな突然 お母さん
○ 冴えない息子を押し付けて 今度は冴えないお店まで押し付けて申し訳ないけどよろしくね由美さん
○ とっ とんでもありませんお母さん そこまでおっしゃるなら私の思い付いたアイディアを聞いて
  くれませんか
○ はいはい この際遠慮なしに言って頂戴
○ 私 お母さんの日頃の様子からヒントを得たんです 
○ あらっ 足でドアを開け閉めしてるところを見たのかい?
○ いえ それなら私もやってます お母さんはお鍋やフライパンを洗う時『タワシさん有難う お鍋さん
  有難う』と言いながら洗ってますよね トイレ掃除する時も『便器さん有難う 何時も臭い思いさせて
  御免よ』と言いながら楽しそうにお掃除してますよね それを見て私ひらめいたんです
○ 私がアホだと気が付いたのかね
○ お母さん 真面目な話 キッチンさん有難うコ−ナ−とか お庭さん有難うコ−ナ−等に区分けして
  それぞれの必要な商品を並べてみたいんです いかがでしょうか
○ おや おもしろそうだね そうするとトイレットペ−パ−は ウンチさん有難うコ−ナ−だね
○ お母さん それはトイレさん有難うコ−ナ−で消臭剤等と一緒に並べたらどうでしょう
○ そうかい ウンチさんさよなら〜コ−ナ−ではどうかね
○ お母さん やけにウンチさんにこだわりますね
○ そりゃそうさ 私も同じ糞ババ−だからね
○ お母さん お上手 座布団3枚
 はっ はっ はっ   はっ はっ はっ
○ 由美さん ちょっと笑い過ぎだよ あんた