白髪の王子様の好奇心 116 11人兄弟

11人兄弟
私より1年後輩の友から結婚式の招待を受けました。かれこれ半世紀にもなろうかという遠い昔の話であります。
彼は済まなそうに、友人を招待するのは私一人だけでしかも新婦側の席だと言うのです。そして『僕は11人兄弟の末っ子なんですよ』この一言で全ては了解です。兄弟夫婦とその子供達だけで30人を超えてしまいますから親族だけでもちょっとした芸能人並みの披露宴であります。私が子供の頃は5〜6人の兄弟姉妹は当たり前でしたが11人とは驚きました。今であれば少子化担当大臣が披露宴に顔を出してご両親に感謝を込めた祝辞を述べるに違いありません。私は友人代表のスピーチで大汗をかいた記憶がよみがえってきます。同窓会のような和やかな披露宴でありました。
ところで少子化担当大臣はどんな仕事をしているのでしょうか、今一はっきりしません。『パパが産休 家族がサンキュー』という駄洒落のようなキャッチフレーズを聞いた気がしますが定かではありません。結婚をしようか迷っている女性に対して『子供を産んでから考えなさい』と指導しているのでしょうか。それともコンドームを製造している企業へ極秘で訪問し、穴の開いたコンドームを造るよう要請しているのでしょうか。
少子化問題は前にもこのブログで触れたような気がしますが、あまりにも若者達に不安をあおるようなマスコミの報道に私は孤軍奮闘反旗を翻しております。
20代30代の皆さん、安心して下さい。皆さんが年金を受け取る30〜40年後の日本はベビーブーム時代のお年寄りは綺麗さっぱりあの世に去っておりますので清々しい世の中になっております。
それに昔の高齢者と違って今の高齢者は贅沢が身に付いてしまっているのでそんなに長生きしませんので安心して下さい。現在では、出生者数より死亡者数の方が約25万人も多いそうでその差は益々開くといわれています。つまり人口の減少は子供を産まないことによる原因よりもベビーブームで生まれたお年寄りが数多く亡くなっていることによる原因のが大なのであります。もう暫くの辛抱であります。
日本の現在の人口は約1億2700万人、このまま少子化が進むと2055年の人口は8000万人代に突入するとの予測も囁かれております。私が清々しい世の中になっていると申し上げたのはこのことなのです。この狭い国に1億人以上の人が住んでいること自体が異常なのです。目先の年金問題だけを取り上げて少子化を大袈裟に騒いでおりますが、日本にとっても世界にとっても人口がこれ以上増えることのほうが大問題なのです。そこで先進国の人口をちょっと覗いてみましょう。日本の1億2700万人と比較して見て下さい。
イギリス 6318万人・フランス 6524万人・ドイツ 8300万人・オーストラリア 2358万人・カナダ 3516万人
オーストラリアとカナダの領土は日本の20倍以上もあるのに人口は東京とほぼ同じかそれ以下であります。日本の国土の三分の一は山ですから8000万人でも6000万人でもまだ暮らしやすい理想の人口より多い位であります。若者の皆さん安心して下さい。少子化担当大臣が何もしなくても自然に高齢者と若者の人口比率もどんどん改善されていきます。この私が保障します。何故そんなに私が強気の発言ができるかと申しますと30年後の私はとっくに千の風となって大空を駆け回っているからであります。
私が少子化担当大臣に期待しない理由はこの8年間で15人もの議員が取っ換え引っ換え就任していることです。一人平均半年しか腰を落ち着けていないのです。今の政権を批判しているのではありません。何故ならこの8年間には政権の交代もありました。前の政権でも3年4ヶ月の間に10人の少子化担当大臣が就任しております。なんと4ヶ月ごとに大臣が代わったことになります。皆さんの会社の社長が4ヶ月から6ヶ月ごとに交代したらどうしますか、不安に成ってこっそりハローワークに通いたくなりますよね。
ですから皆さん、将来を悲観することなく今の仕事をしっかりやっていれば自然に世の中は暮らしやすく成っていきます。この私が保障します。間違いなく良き時代がやってきます。この私が保障します。
どうやら私の性格も近頃怪しい政治家に似てきたような今日この頃であります。



私の好きな散歩道で大きなひまわりが出迎えてくれました。