白髪の王子様の好奇心 25 『ん?』 

『ん?』
皆さん、『ん』という字が、『あいうえお』の50音からも、『いろはにほへと』の歌からも
漏れているということを知ってましたか?
ひょんなことからそれを知り、恥ずかしながら息子にも内緒で調べているところです。
50音表は縦に『あいうえお』の5文字、横に『あかさたな〜わ』の10文字からなっており
確かにこれで50音である。や行とか、わ行には今は使われてないだぶった音が有るにしても    『ん』を加えると51音となってしまう。
『いろは』の歌は私達が習った記憶では最後の言葉は『〜もせすん』と最後の最後に『ん』は    偉そうに登場した筈である。
それも調べてみると残念ながら『酔ひもせず』で終わっている。
そんな馬鹿な;あの頭の禿げた小学校の先生は確かに50音の『わ』の次に『ん』と書いたし
いろは歌の最後は『〜もせすん』と一緒に声を出して読んだではないか。
呼び出して文句の一つでも言いたいが、とっくの昔にあの世に行ってしまっているに違いない。
ところが、ある辞書にはこんなことが書かれてありました。『今では文字の手習いや学習におい
て(ん)という字を加えるのが習わしとなっている』
これで禿先生の名誉も守られたし、私の怒りもようやく治まるというものである。
尻取りでは語尾に『ん』が付くと負けとなり、縁起の悪い字と思われがちだが『ん』は他の
50音の音と音の間に入ると、その言葉が水を得た魚のように生き生きしてくるのです。
特に同じ言葉を繰り返すと次のような力強い言葉になります。
『さんさんと輝く』『しんしんと夜が更ける』『きんきんに冷える』楽しい言葉では『ルンルン
気分』『ぴょんぴょん跳ねる』『どんどん、がんがん、じゃんじゃん飲もう』等々きりがない。
さらに一文字ごとに3連続で『ん』が入ると子供も喜ぶ楽しい言葉になるから不思議です。
『時計台の鐘がキンコンカン』『大工さんはトンテンカン』『最初はグーのジャンケンポン』
『あなたの話はとんちんかん』『そう言うお前はあんぽんたん
どうです? 楽しい気分になりませんか? 『ん』の隠れた魅力を認めていただけましたで
しょうか?
飛び石3連続まできましたが、さすがに4連続の言葉は無いだろうと思っていたら、何と何と
見付けましたよ、素晴らしい言葉を。
その言葉は私のブログにピッタリあてはまる最高の言葉として皆様も納得されることでしょう。
その言葉とは『ちんぷんかんぷん』でした。
さようなら