白髪の王子様の会話ドラマ 俺の彼女は宇宙人 ⑨女子会の助言

⑨女子会の助言
☆愛 俺来月から横浜に転勤することになったよ。
◎えっ 何でそんな急に。
☆課長には愛と結婚することを伝えていたんだけど今日部長から呼ばれて夫婦で同じ部署で働くとなると君達も周りの人もやりずらくなると思うから君は転勤した方がいいだろうと言われたんだ。
◎そうなんだ 予期はしていたけどずいぶん急だね なんか私が追い出したようで悲しいな。
☆そんなことないよ 横浜支店ならここから通えないこともないし残業も殆んどない部署なのでその点を考慮しての恩情の転勤なんだよ。それから部長からも課長からも愛を辞めさせないでくれと懇願されたよ。もし愛を寿退社させたらアフリカかシベリアに転勤させるって脅されちゃったよ海外に支店なんか無いのにさ それだけ愛は会社から信頼されている証拠さ。
◎そうなんだ 転勤すると聞いた瞬間愛も転勤先の近くに新しい仕事を探そうと思ったけどもう少しここで頑張るか そうだ それなら中間地点にアパートを借りればお互い無理しないで通勤できるよね。
☆そうだね それも考えよう それからもう一つ嬉しい知らせが有るんだ。
◎何々 早く教えてよ。
☆転勤と同時に係長に昇進することになったんだ。
◎わ〜っ 凄いじゃん祥ちゃん。
☆これも愛のお蔭だよ 愛は俺の幸運の女神様みたいなもんだから大切にしないとな。
◎そうだよ 大切にしないと仕事から帰っても晩御飯無いからね。
☆女神様はそんな意地悪しないと思うけどな。
◎宇宙人の女神様はシビアなんだからね でも新しい環境で頑張り過ぎて身体を壊さないでよ 毎晩クタクタになって愛を抱く気にもならなかったら子供も出来ないからね。
☆そんな心配いらないよ どんなに疲れて帰っても『お風呂にする? 御飯にする? それとも愛にする?』と聞かれたら迷わず愛にすると答えるよ。
◎良かった 良かった それなら当分勝負下着はタンスの肥やしになりそうだわ。
☆何だい その勝負下着って。
◎同期の清美と女子会から一着づつ婚約祝いとして頂いたの 皆んな考えることは同じね。
☆どんなもんか見てみたいもんだね。
◎ダメダメ パートのおばちゃんから言われたの この下着は喧嘩して気まずくなった時とかご無沙汰が続いた時とかセックスがマンネリ化した時等に着るもので普段は隠しておきなさいって。
☆へ〜〜女子会でそんな話もするんだ。
◎お酒が入ったらもう毎回エッチな話で盛り上がってるよ 私には新婚早々は夫のセックスが下手でも教習所の先生のようにもっと右とか左とか慌てるなとかキョロキョロするな等とあまり指示しない方がいいわよと言われちゃった それから男の子が欲しかったらこういう体位がいいとか気持ちが良い時は遠慮しないで『あ・い・う・え・お』のどれか一言の声を漏らして夫に知らせてやるべきだって そうしないとくすぐったいところを何時までも愛撫されても困るでしょって。
☆それはそれは有り難いことだけど女子会の性教育は生々しいね。
◎それから『貴女は宇宙人だけどパ・ピ・プ・ペ・ポの声を漏らしちゃ駄目だよ』だって。
☆そりゃそうだよな 絶頂感の時に『パ〜』とか『ピ〜』とか『プ〜』なんて叫ばれたら俺の息子もズッコケてへなへなになっちまうよ。
◎も〜う祥ちゃんは そこは冗談だからシビアに答えないでよ。
☆しかし驚いたね女子会に比べたら男の飲み会なんて文部省推薦みたいなもんだな。
◎でも結構為になるんだよ セックスは少し前までは男の欲求を満たすものだと考えられていたけど今では男も女も同じ様に楽しむのが常識なんだって だから女も時には自ら進んでセックスを楽しむべきで勝負下着はその道具の一つなんだって 女子会のお蔭で私も大分耳年増になっちゃったから祥ちゃんが愛を喜ばせてくれなかったらお尻をつねっちゃうかも知れないよ。
☆そうか それじゃ今から頑張ってお尻を鍛えるか。
◎ちょっと それって頑張る方向性が違うと思うんだけどな〜。