白髪の王子様の好奇心 110 道具なしでは遊べない大人と子供(2)

道具なしでは遊べない大人と子供(2)
前回から一週間が経ちました、どうですか? 道具が無くても手ぶらで子供と遊ぶ方法の10や20は思い付きましたでしょうか。
考えもしなかったお父さんは猿軍団のように片手を床に付けて反省して下さい。
広場や高原などで遊ぶときは準備運動を兼ねた遊びからはじめましょう。
イナバウアー・・・背中合わせで腕を組み、お父さんは子供を背負うように前かがみになります。子供はイナバウアー状態となり背筋が伸びて気持ち良くなります。小さなお子さんでしたらお父さんは靴を脱いで子供を後ろから抱きかかえて仰向けに寝転びます。両足で子供のお尻を支え、両手で子供の腕を取り上下に揺らしてあげましょう、ミニイナバウアーです。家の中でもできる手軽な遊びで子供は大喜びではしゃぎますが、調子に乗って荒々しくしないよう気を付けて下さい。
◎人間トランポリン・・・張り出したお腹が邪魔してイナバウアー遊びもしてあげられないお父さんは、ただ仰向けに寝転がって自慢のお腹の上で遊ばせて下さい。人間トランポリンです。お腹の上で尻もちをついたり大事なところを踏まれたりとスリル満点です。ふにゃふにゃしたおなかで幼児はバランスが取れず転がるたびに大喜びです。お父さんもお腹が締まり両得で経済的な遊びです。疲れたらうつ伏せになり今度は背中や腰を踏んでもらいマッサージをしてもらいましょう。ほっと一息です。
◎片足立ち・・・両手を左右に広げ、目をつむって何秒位出来るかの遊びです。誰でも一度や二度は経験していると思いますが右足左足それぞれ10秒位はできるまで頑張りましょう。家族みんなで楽しめます。
◎側転・・・子供が小学生だったらお父さんとどっちが綺麗な回転ができるか競争です。手足をピンと伸ばし奥さんが惚れ直すような綺麗な回転を見せてやって下さい。連続して2回転3回転を横に曲がらないよう真っ直ぐに進んで下さい。水車のように垂直に回転するのが基本です。
◎ゴロゴロ遊び・・・側転が無理なお子様にはゴロゴロ遊びが良いでしょう。寝転がって手足を伸ばしそのままゴロゴロ転がるのです。側転と同じく真っ直ぐに進む筈が意外ととんでもない方向に転がってしまうものです。お母さんは衣服が汚れるのを嫌がるかも知れませんがぐっと我慢のしどころです。
◎逆立ち歩き・・・狭い部屋でやると障子や襖をぶち抜く恐れがありますので中々やりたくてもできません。外に出た時こそチャンスです。逆立ちの出来ない子供には両足を持ってあげて子供のOKがでたら離します。4〜5歩できれば上等です。血圧の高いお父さんは昔得意だったとしても無理しないで下さい。子供の運動会で転んで怪我するのはたいてい昔運動が得意だったお父さん達なのです。
◎股覗き・・・幼稚園児には逆立ちは無理ですから股覗きの景色を見せてあげましょう。頭がお尻の下に成り逆立ちと同じ状況になります。これならお母さんも得意ですよね。少しづつ足をずらして一回転して360度の逆さ景色を見るのもいいでしょう。あるいわお母さんと向き合って互いに股覗きのままで会話するのもいいですね。きっと子供はお母さんの巨大なお尻を見て大笑いする筈です。
◎後ろ向き競争・・・家族全員参加で楽しめます。後ろの安全確認は親の責任です。
◎ヨッパライ歩き・・・立ったまま片手の人差し指を地面につけたまま4〜5回転し、決められた方向に進みます。かなりフラフラになったり転んだりしますので広いスペースが必要です。幼い子供は立ったまま4〜5回転してからお父さんやお母さんに向かって歩けばお父さんのヨッパライ歩きを体験できます。
◎相撲・・・手ぶら遊びでお父さんが一番先に思い付くのがこの相撲だと思います。しかし子供の年齢によって遊び方を考えないと一方的にお父さんが勝つようでは子供の遊びにはなりません。
◎尻すもうと手合せすもう・・・尻すもうはお互い背中合わせになりお尻をぶつけ合って動いた方が負けです。これならお母さんや女の子でも楽しめますが、お尻の位置が違うのでちょっとしゃがんだりしながらお尻を合わせて下さい。子供に勝を譲るのも大切です。お母さんはお父さんと間違えて子供を2−3メートル先に吹っ飛ばさないよう上品にゲームを楽しんで下さい。手合せすもうは足を揃えて向き合って立ち、両手で相手の手をはじいたりはじく振りをして相手を動かした方が勝ちです。誰でもやったことがある筈ですね。
◎チンチンすもう・・・お父さん、おちんちん相撲じゃないですよ、片足でチンチンしながらのすもうで両足ついた方が負けです。温泉の中でもおちんちん相撲はお勧めできません。もし見比べて小学生の息子に負けたら一生立ち直ることができない程のショックを受けますから・・・。このほかアイヂィア一つで色々な相撲が考えられます。
◎靴飛ばし・・・履いている靴のかかと部分を脱いで思い切り遠くへ飛ばす遊びです。前に飛ばすつもりが後ろに飛んだり顔に当たったりして意外と真っ直ぐ前に飛ばすのは難しいものです。下駄の天気予報のように晴れ、雨、雪を予測するのも楽しいですね。家族全員で遊べます。
◎影踏み・・・兄弟の年が離れてる場合には年上の子はお父さんに任せ、お母さんは懐かしい影踏みなんかいかがでしょう。
◎アレンジエクササイズ・・・お母さん主役のデタラメエクササイズ踊りを楽しみましょう。音楽を口ずさみながら足を上げたり回転したり手足をバタバタ動かして踊るのです。恥ずかしいなんて言ってたら駄目です。自分も楽しむ、それが遊びの基本ですから。子供は音楽があればお母さんの真似をしながら上手に踊りますよ。
おやおや、もうかなりの字数となってしまいました。今回ご紹介させて頂きました遊びの殆んどが『そんなの知ってるよ』というものばかりな筈ですが、皆さん肝心なことは『言われないと思い出せない』それが問題なのです。まだまだ楽しい遊びがありますがこの辺で切り上げ、次回は身近なもので遊び道具をつくる方法を一緒に考えましょう。一緒にですよ、今から来週の分の反省ポーズなんかしないで下さいよお父さん。



私の好きな散歩道です。どうです 川越も中々いい処でしょう。