道具なしでは遊べない大人と子供（３）
さてさて前回は遊び道具がなくても手ぶらで子供と遊べる懐かしい遊びをご紹介しました。
今回は『遊び道具がなければ身近なもので造っちゃおう』がテーマであります。
◎ボールを造っちゃおう
ボールがあれば遊びのレパートリーがぐんと広がります。材料は手袋・靴下・ハンカチ・スカーフ・シャツ等身に付けている物の殆んどがボールに変身できるのです。手袋は片方を裏返しにします。すると５本の指の部分が中に隠れます。その中へもう片方の手袋を丸めて押し込めば１分も掛からないでボールの完成です。靴下は細長いので片方の真ん中あたりに丸めたもう片方の靴下を入れます。外側の靴下の両端を２度３度縛ればそれで完成です。丸く出来なかったら貴方が不器用なだけであります。もしご主人が水虫でしたらお子様のソックスにしましょう。更に奥様のパンティーストッキングでしたら最高のボールができますが奥様に『脱げ』と言えるご主人がいたら尊敬します。
どれもこれもボールにするには忍びないとおっしゃる方には究極の材料を教えましょう。ティッシュペーパーです。ティッシュペーパーを広げ鉛筆のようにクルクルまきます。できたら次に縄のようによじってから両端を持って２〜３回固く結めば可愛らしいボールの完成です。ティッシュは思っている以上に丈夫で２枚重ね３枚重ねにすれば２０メートル位い離れてのキャッチボールも可能です。嘘だと思う方は今すぐやってみて下さい。ハンカチやスカーフ、タオル等も同じ要領でボールが出来ます。
ボールが有れば遊びべたなパパやママでも色々な遊びが出来ると思いますのでここでは省略します。
◎帽子を遊び道具にしちゃおう
お父さんでも子供でも帽子を被っていたらその帽子で遊びましょう。
☆帽子フリスビー
帽子をフリスビーのように回転させてどちらが遠くに飛ばせるかの競技ができます。または向き合ってキャッチボールのような楽しみ方も出来ます。
☆帽子の回転キャッチ
つばが有ればつばを持って空中で一回転させて元のつばをキャッチします。つばなしでも同じ要領ですが空気抵抗で結構難しいものです。簡単に出来ましたら帽子の回転を逆回転にしてやってみて下さい。
☆帽子一回転頭でキャッチ
同じ要領で今度は頭ですっぽりキャッチして下さい。上手に被れた方の勝です。
☆帽子でホールインワン遊び
帽子を頭が入る方を上にして置き、５〜６メートル下がった位置から手製のボールを投げてホールインワンを狙います。家族全員で楽しめます。こんな時ティッシュのボールが役に立ちます。
☆帽子でホールインワンキャッチ
今度は逆にボールを置き５〜６メートル離れた位置から帽子を投げて帽子の中にすっぽり収めたほうが勝ちです。
◎ペルトを遊び道具にしちゃおう
☆ベルトで円盤投げ
お父さんのベルトを丸めてしっかり留め、ベルトの爪の部分以外のところを握り、体を一回転させながらベルトを遠くに飛ばす競技です。
☆ベルトでハンマー投げ
ベルトにスニーカーの紐の部分をしっかり巻き付けて留めれば室伏選手なみのハンマー投げが楽しめます。しかし子供が小学生以上でしたらどこに飛ぶか分からないので５０ｍ四方に人がいないか確認してから行って下さい。幼稚園児でも結構楽しく遊べますよ。
☆ベルトで輪投げ
ベルトを輪投げのように丸くして留め、５〜６メートル先の目標物を輪の中に収めた方の勝です。
◎靴を遊び道具にしちゃおう
靴飛ばし競争は前回紹介しましたが下駄の天気予報と同じく天気・雨・雪の予測も加えて楽しんで下さい。他にもお父さんが靴を上に投げ、それを子供が手製のボールで当てる『ミサイル遊び』や帽子のホールインワン遊びと同じように靴を置いて適当に離れた位置からボールをホールインさせる遊びもできますがホールが小さいので難度が上がります。
◎手持ちの物や自然の物を遊び道具にしちゃおう
飲み干したペットボトルがあれば大きさによってバットにもなるし、サッカーボールにもなります。蓋をしっかり閉めれば空気抵抗で蹴飛ばしても踏んづけても大丈夫です。
足元の草を一枚取って草笛をピーピー・ブーブー鳴らしてお子さんを驚かしてやって下さい。お父さん、そのくらい出来ますよね、下から臭い付きのピーピー・ブーブーはいけませんよ。
皆んなで四葉のクローバー探しもいいですね。一番先に見つけた人にご褒美を約束したら楽しさも倍になると思います。
腰を曲げて疲れたら原っぱに仰向けになり大の字になって空を見上げましょう。雲の形が何に見えるか考えたり『雲さんどこに行くの〜〜』と子供と一緒に雲に呼びかけてみましよう。
うっ憤晴らしに雲を誰かに見立てて喧嘩言葉を叫ぶのも楽しいですよ、子供に付き合う振りをして自分のストレスも解消しましょう。『馬鹿、アホ、おたんこなす、トンマ、うんこチンチン』等々相手をけなす言葉は山ほどあります。もし兄弟同士での掛け合いで『お前の母さんでーべーそ』なんて叫んでいたらお母さんに何か不満があるのかも知れませんよ・・・。
雲一つない青空でしたら『空さん晴れてくれてありがと〜〜』もいいですね。手の届かない空もこちらから声を掛ければ喜んで遊び相手になってくれます。
このように手ぶらでもちょっとした工夫で色々な遊び道具を造ったり見付けたりすることができます。参考になりましたでしょうか。次回は手ぶら遊びの最終回です。屋内、屋外、だけでなく車内、車椅子、ベッド等でもできる遊びを考えてみましょう。何度でも言いますが一緒に考えてくださいね、頭は釘を打つための道具じゃありません。タンスにゴンする為のものでもありません。帽子を載せる為のものであります。
政府は７月から夕焼けの頃には働いている皆さんが家に帰れるようにしようとのキャンペーンを行うそうです。そうできればこのようなドラマチックな夕焼けが見られると思います。
