白髪の王子様の好奇心 109 道具なしでは遊べない大人と子供

道具なしでは遊べない大人と子供
以前、下町で暮らす親同士が子供のためにと高原に連れて行った話を取り上げた記憶があります。
キャッチボールをするような広場もない下町から広々とした高原に連れて行ったら子供達は首輪を解かれた子犬のように飛び回って喜ぶであろうとの親心であります。
いざ高原に立った親達は『気持ちいい〜〜』と両手を広げ、深呼吸してから子供たちに『さあ、思い切り遊びなさい』とけしかけますが、子供達はただ互いに顔をみてはニヤニヤしているだけで、20分もしないうちに『つまらない』との衝撃的な言葉が返ってきたという話であります。
つまり遊ぶ道具も遊具も何もない高原では遊べと言われてもどんな遊びをしていいのか分からないのです。この話をラジオで聞いてから、かれこれ25年は経つでしょうか、当時はまだ携帯もスマホも普及しておりませんから、今では子供どころか親も道具を与えないと子供と何も遊べないのではないでしょうか。そんなこと無いとおっしゃるヤンママやヤンパパに質問です。海水浴に行ったはいいけれど海が荒れていて泳ぐことができません。さ〜お父さんどうします?海水パンツで上は裸で遊び道具は何も有りません。子供と一緒に指をくわえて『つまらな〜い』と海に向かって呟いたりしませんか?。高速道路は何時間も大渋滞、子供はぐずります。尻取りをしてもすぐに飽きてしまいます。さ〜お母さん、こんな時どうします?子供と一緒に手足をバタバタさせて『つまらな〜い』と叫んだりしませんよね、これでは運転しているパパの頭から湯気が吹き出しますよ。
旅行に出かけたけれども運悪く大雨が続き、湖でボートに乗ることも出来ず花火大会も中止です。はたしてパパとママと子供の運命はどうなるのでしょうか?。
冒頭の高原での話もそうです。道具がないと遊べない子供を嘆くよりも、道具なしで遊ぶ方法を教えてあげればいいのです。道具がなければ身近にあるもの、あるいは身に付けているもので遊ぶものを造ればいいのです。こうした創意工夫が退屈な時間を楽しい時間に替えてくれます。
企業の人事の人が口を揃えて言う言葉があります。それは『与えられた仕事だけをコツコツやるつまらない人はいりません。』どこかのお父さん、ビクッとしませんでしたか?。道具がないと遊べない子供をそのままにしておくと窓際で与えられた仕事しかできないサラリーマンになってしまうかもしれません。若しかしたら今の自分がそうなっていることを知らずに働いているのかも・・・(ゾ〜〜〜ッ)
白髪の王子様の好奇心も120話で終了します。今回は109話ですからもうカウントダウンが始まっています。お別れの前に遊びべたのお父さんやお母さんのために私が思い付く手ぶら遊びを紹介したいと思います。普段から子供と遊んでいる保育士さんだったら私達おじんの知らない新しい遊びを沢山知っていると思いますが保育士さんも知らない私が考えた遊びも加えたいと思います。
夜遊びに慣れたご主人は注意が必要です。俺は手ぶらの遊びは得意だと言って娘さんのお尻を撫でたりしたら奥様からピンタをくらいますよ。前にも言ったようにものには順序というものがあります。まず先に奥様のお尻を撫でてから娘さんのお尻を撫でましょう。その結果どうなるかは私の知ったことではありません。
つづく


ブログを書いた後、私の好きな散歩道で撮った写真です。梅雨を前に羊さん達も空を散歩していました。