白髪の王子様の好奇心 89 トバッチリ

トバッチリ
大好きなカレーの予定だったのに、お父さんとお母さんが喧嘩したために、お父さんと寂しくカップ麺をすする羽目になった子供は大人のトバッチリであります。
手配ミスなのに、配達の人がお客様からどやされるのも、とんだトバッチリであります。
このように、私達は子供の頃から現代、そしてこれから先もトバッチリを浴びたり浴びせたりしながら年をとって行くのでありましょう。
私の忘れられないトバッチリに『ケツバット』があります。
野球部の仲間がちょっと先輩に口答えしただけで、一年生部員全員が校庭の隅に集められ、バットで思い切りお尻を強打する『ケツバット』を食らったのです。
2〜3日仰向けに寝られず、お風呂にも入ることができませんでした。
今思えばヒップアップ効果で足が長く見えたのではと冗談も言えますが、腫れあがったお尻でのスライディング練習を思い出すと今でも冷や汗が滲みます。
ヒップアップと言えば、ブラジルは韓国に負けず劣らずの整形大国で、その殆んどがヒップアップ整形だそうです。
ブラジルでは、美人の条件は美しいヒップだそうで、ヒップコンテストも盛大に行われております。だからカーニバルでは選ばれた美人がお尻丸出しにして踊っているのですね。納得です。どうせならバストコンテストも行って両方丸出しなら尚結構なのですが・・・
社会人になってのトバッチリで悔しいのが、直属の上司の指示ミスなのに別の上司から怒られたりした時です。
その場はぐっと我慢して直属の上司に報告したら、『俺そんな指示した覚えないよ』と責任を押し付けられたりしたら、頭のてっぺんから蒸気が噴き出ますよね。こんな時、言った、言わないで争っても勝ち目はありません。この時もぐっと我慢しましょう。こういった卑怯な上司は平気で2度3度同じ事をしますから、今度支持を受ける時はこっそり録音しておき倍返ししましょう。
フランスで諷刺画に対する報復でイスラム過激派による大量殺人が世界を震撼させています。
この時も全く関係ない人々までが射殺されており、最悪のトバッチリであります。
しかし、ペンの自由を掲げ、再度イスラム教を侮辱するような諷刺画を掲載したことは皆様も御存知だと思います。
フランスには『ペンの暴力』という言葉は無いのでしょうか、知りたいところです。
新たな報復で関係ない人までが最悪なトバッチリに合わないことを祈るばかりであります。



不安な世相を表しているかのような落ち着きのない空模様です。