白髪の王子様の好奇心 74 鍋物の季節

鍋物の季節
夕焼けの綺麗な季節となりました
そして鍋物のおいしい季節がやって来ました。
いつもお酒の話しばかりしていますので今日はおいしい鍋物の話をしましょう。
これからはこたつでの鍋物も最高ですが、北海道ではこたつを使う家庭は少ないと聞いてびっくりしました。 こたつで済むような柔な寒さじゃないのでしょう、殆んどの家庭では室内全体をガンガン温めるためTシャツ一枚で過ごせるそうです。もしかしたら我が家で背中を丸めてこたつで鍋物を食べている頃、北海道ではTシャツ1枚でアイスクリームを食べているのでしょうか、ちょっと想像できないですね。
この時期外食に出掛けるとつい鍋物に目が行ってしまいます。最近は種類も多くてメニューの写真を何度も見比べながら結局前と同じものを注文するのが我が家のパターンであります。
ある統計によると昨年の冬に一番好まれた鍋物はキムチ鍋だそうです。我が家ではブーであります。はたして今年の冬はどの鍋物がより多くの人を引き付けるのでしょうか。
外人さんも最近は寿司とか天ぷらばかりでなく鍋物を注文する人が多くなったようです。
新鮮な魚貝類の寿司と油で揚げた天ぷらとの間に野菜たっぷりの鍋物が入ってこそ日本の伝統の食事ですよね。なんたって鍋には奉行が付いているんですから。
外人さんは日本に来ると靴を脱いで畳の上に上がりたいんですね。ところが座るのが苦手なので仕方なくテーブル席に付く方が多いのですが、そんな方に堀こたつの席を案内するととても喜ぶそうです。
片言の日本語でこんなお礼の言葉をもらった事が有ると知り合いのウエイトレスさんから聴きました。
『アリガト ラクッテ トテモ チンデスネ』
堀こたつはとても楽ちんですね、という意味で使ったことが後で分かり仲間と大笑いしたそうです。
楽ちんが分かるとは結構日本通の外人さんですね。
中には『オナベ カジリタイ』等と言う外人さんも現れて、片言の日本語の謎解きも楽しみだそうです。きっと、その外人さんは鉄分が不足していたのでしょう。
日本の文化が好きで温泉好きの外人さんはホテルより日本風の旅館を好むそうです。浴衣からすねを出して『ちょっとだけよ〜〜』と仲居さんに見せて喜んでいる外人さんもいるそうで旅の楽しみ方は外人さんには敵いませんね。こんな日本通の外人さんはひょっとしたら私達よりおいしい鍋物を知っているかもしれません。
ところで鍋物は一人で食べるより大勢でワイワイガヤガヤおしゃべりをしながら食べるのがより美味しいですよね。そしてお鍋にはビールと日本酒がお似合いですよね。
おっと、今日はお酒の話はブ〜でした。
我が家でも時々鍋を囲みますが、私は座るのが大の苦手です。足が長過ぎるとか外人の血が流れてるとかの問題ではなく、単に腰が弱いのです。あぐらをかこうとすると後ろに転がってしまいます。仕方なく正座して食べるのですが、当然足がしびれてきます。これでは満足に鍋奉行も務められません。
そこで我が家も堀こたつ形式にしたいのですが、今の我が家はマンションのため床を掘ると下の部屋の天井に穴が開いてしまいます。当然そこに座れば私達家族の足が下に住んでる人の天井の穴からプラプラぶら下がることになりますが、きっと許してくれませんよね。
そこで清水の舞台から2〜3度飛び降りたつもりで今迄のこたつを処分し、足の長いテーブル式のこたつを買いました。
これで今年の冬は安心して鍋奉行を務めることが出来そうです。