白髪の王子様の好奇心 81 パーティー

パーティー
早くもクリスマスソングが流れはじめました。
若者達はクリスマスイブを一緒に過ごすパートナーを探すのに精を出していることでしょう。
年齢を問わず、なにかと忙しい師走を一人でのんびり過ごしていると世間から取り残されたように感じるのもこの時節であります。
渋谷の繁華街を賑わせたハロウインも終わり12月に入ると『パーティー』という言葉をよく聞くようになります。このパーティーという言葉を私達が気軽に使うようになったのは50年前の東京オリンピック前後のような気がします。
その頃明治とか大正生まれの大先輩の方々はパーテーとかパーチー等と発音しておりました。
日本語にはティとかトゥという発音がないのでオギャ〜と生まれて此の方一度も発声したことのない発音を出せと言われても無理だったのでしょう。
欧米諸国では新しい出会いを歓迎するカジュアルパーティーが盛んに行われているようです。
幼い頃からそのようなパーティーに数多く参加しているから欧米人は社交的でものおじしない性格が養われているのでしょう。
日本人はどちらかというと親しい仲間同士でワイワイ騒ぐのが好きなようですが、これではいつまでたっても井の中の蛙で新しい友を見付けたり見識を広めたりするのは難しいと思うのですが余計なお世話でしょうか。
今やスマホやインターネットおたくが氾濫し、相手の目をしっかり見て会話することが出来ない若者が急激に増加しているそうです。ラジオの投稿によるとカラオケや合コンでもスマホを片時も離さない人が多くなったと言っております。そういう人達には『上を向いて歩こう』という歌を聞かせてやりたいですね。
日本人はパーティーが苦手だと言われますが日本式のパーティーは得意なんですよね、芋煮会もそうですしバーベキュー大会やとん汁、これから行われる餅つき大会等は立派なパーティだと思うのです。
カクテルやダンスなんか無い方のが誰もが気楽に楽しめる素敵なパーティーとなると思います。
近くに居る人達に声を掛けて参加してもらえばカジュアルパーティーです。外国人の方がいればその人も誘ってみて下さい。それで国際的なパーティーとなります。
ここは日本ですから外国語が話せなくても恥ずかしいことなど有りません。私達が外国に行った場合には日本語でべらべらしゃべりませんよね、なんとかその国の言葉の単語を並べて身振り手振りで話そうと努力しますよね、それを考えればここは日本ですから堂々と日本語で話し掛けていいのです。相手が片言の日本語で答えるのが常識なんです。
その点いまの熟年は結構活動的で色々なサークルに参加するし、若者達よりも社交的だといえます。
年を取るとずうずうしくなるのが利点かもしれません。先日参加したウオーキング大会でも外人に話しかけるのはたいていお年寄りです。外人さんは両手をバタバタさせて一所懸命会話しています。休憩所でカップルの外人さんに日本酒お勧めているお爺さんもいます。こういうイベントは皆んなが明るく開放的になります。この時のお酒は回りに美人がいてもいなくても至福の味がします。
日本全国酒飲み音頭では『12月はどさくさで酒が飲めるぞ 酒が飲める飲めるぞ 酒が飲めるぞ』と歌っていますが、その通り飲む機会は沢山有りますが、奥様の顔色を覗きながら先立つものを調達するのが大変なのがサラリーマンの本音ではないでしょうか。
そんな時に一計として奥様を先に機嫌よく酔わせてはどうでしょうか。『しょうがないわね』と言いながらも万札をヒラリと落とすかも知れません。この場合、事前に奥様の酒癖をよく知っておく必要があります。万一お酒を飲んで奥様の目が座ったらもうおしまいですから。