白髪の王子様の好奇心 31 カレンダーは面白い(一日とは)

カレンダーは面白い(一日とは)
3月21日は春分の日で祭日となっています。しかし多くの人は春分の日よりも3連休の方に感心が行ってるような気がします。
この日は昼と夜の長さが同じで天文学上重要な日であり、昔はこの春分の日を含む月を
年の初めとした国も幾つか有りました。
一日は地球の自転速度で24時間と定められております。私達はこの自転速度を朝には日が昇り夕方には日が沈む程度にしか感じておりませんが、時速にしたらどの位の速さなのだろうかと考えたことはありませんか?
それを知るのは簡単です。地球の円周は約4万キロですからそれを24時間で割ればいいのです。時速1,666キロ強となります。
『ふ〜〜ん』じゃなくて、もっと驚いてくれませんか、これを秒速に換算するとなんと462メートル強となります。まだ『ふ〜〜ん』と気乗りしないあなた、気は確かですか? 音の速さは秒速約331メートル、拳銃から発射される弾丸でさえ秒速約340メートルだそうです。私達は音よりも早く弾丸よりも早く動いているのですよ、あのスーパーマンに向かってyou little slowly『あんた ちょっと遅いじゃん』と言えるんですよ・・・
私一人が興奮して口の横から泡が出て来ましたのでこのへんで驚きを強要するのはやめにしましょう。
さて、毎年春分の日には気象庁に苦情の電話が殺到するそうです。昼の時間と夜の時間が同じ筈なのに発表された日の出の時間と日没の時間を比べると昼間の時間のが7〜8分も長いからなんです。
その原因は私達の生活習慣にあります。お正月の初日の出に手を合わせた方は多いと思います。太陽の光が地平線上に現れた瞬間、年寄りは『ばんざ〜い』と両手を上げ、若者は携帯を持った手を高く上げてパチリパチリとシャッターを切ります。
しかし本来は太陽の半分まで昇った時点で日の出となるので太陽の半分だけ早く万歳と叫んでいる訳です。
逆に夕日は太陽が半分沈んでも日没とは言わず完全に見えなくなって初めて私達は日が沈んだと言います。ここでも太陽半分だけ昼間が長くなってしまうわけです。
気象庁はそのような古くから伝わる生活習慣を尊重して日の出時間は太陽が地平線上に顔お出した時刻、日没は太陽が完全に見えなくなる時刻としているのです。
他にも大気による光の屈折も影響していますが興味が無いと『ふ〜〜ん』で終わりですね。
この地球の自転も一定ではなく、少しずつ確実に遅れているそうです。うるう秒とはその遅れを調整するために、必要な年の1月1日に1秒加えられています。
このように単なる一日も私達が一日として同じ日を過ごすことがないのと同じ様に地球も一日として同じ回転をしていないのです。
たまに真面目な話をするとドット疲れます。そこで酒の力を借りようとしてもう一本飲んだら目がかすんできましたので、はい、さいなら。