白髪の王子様の好奇心 85 除夜の鐘

除夜の鐘
クリスマスが終わり、今年の10大ニュースも様々な分野で発表されました。皆様の故郷である都道府県の10大ニュースも発表になったのではないでしょうか。いよいよ師走も押し迫って来ました。
師走は先生もお坊さんも忙しく走り回るのでそう呼ばれるのだろうと思っていましたが、どうやらそれは師走という漢字を見て勝手に解釈したものが広まったようです。師走は陰暦で12月の呼び名です。師はお坊さんや先生(指導者)の他に、もろもろの人という意味もあります。
ところで、お坊さんは何故年末に忙しく走り回るのでしょうか?、寒さでポックリ逝く人が多くなるからでしょうか?
『師走坊主』という言葉があります。その意味は、お盆には沢山のお布施を頂きますが年末にはそのお布施も無いことから落ちぶれてやつれている坊さんのことを師走坊主と呼んだそうです。我々には『坊主まる儲け』のイメージがありますからちょっと意外ですよね。昔のお坊さんのが清貧だったのかも知れません。今のお坊さんはこの2〜3行は飛ばして読んで下さい。
晦日には耳を澄ませば殆んどの地域で除夜の鐘の音を聞くことができるのではないでしょうか。
『ゴ〜〜〜ン』と体の中まで揺れるような鐘の音を聞くと心が引き締まる気がします。『諸行無常の響きあり』という言葉も年を重ねるごとに身に染みて感じます。
除夜の鐘は通常107回は年内に、残りの1回は年が明けてから撞くのが習わしだそうですが、そううまくはいかないようです。
鐘の回りにはブツブツした丸い突起がありますが、その突起(乳)も108有るそうです。音色もお寺によって様々ですが兵庫県のあるお寺では48トンもある日本一の鐘があるそうで、一度どんな音がするのか聞いてみたいものです。
一般の人にも除夜の鐘を撞かせてくれる寺院も結構多くありますので、撞きたい人はダメ元で最寄りの寺院に問い合わせてみてはいかがでしょうか。
若者達は『ゴ〜〜ン』よりもカウントダウンコンサートとかカウントダウンライブ等に夢中かも知れません。
『ワイワイ・ガヤガヤ』で迎えるお正月は、若い神様が曲に合わせて踊りながら迎えてくれます。
『ゴ〜〜ン』で迎えるお正月は熟年の神様が優しい笑顔で迎えてくれます。
来年は羊年です。羊は穏やかで優しく、正義感が強くて真面目だそうです。まるで自分のことを言われているようで照れちゃいます。
私はお正月に関係なく目出度いことは自他共に認めるところであります。今年もそんな私の信じていいのか悪いのかあやふやなブログにお付き合いいただきまして有難うございました。
来年は皆様にとってラッキーカムカムの素晴らし年でありますように。
ゴ〜〜〜ン


12月31日、今年最後の日没直前の夕陽が、とても珍しいだるま太陽となりました。