愉快な友達シリ−ズ 1.鮭の産卵と化け猫

○ おい見てみろよ、あの二人
○ あゝ、化粧してるやつらだろ、電車の中でよく出来るよな
○ 左のやつは目を白黒させて口はパクパク、まるで鮭の産卵だな
○ ハハハそっくり、そっくり、右のやつは柳の下がお似合いと思わないか
○ あゝ、無表情で動作はゆっくりしてるけど化粧は大胆、化け猫タイプだな
○ 上目ずかいにこっちを見つめて、にたっと笑ったら俺オシッコ漏らすなきっと
○ ハハハ期末試験が終わったら身の回りの環境がやたら良く見える気がするよな
○ そうだよな、試験中は美人が鼻糞ほじくろうが、婆さんが逆立ちしようが目に入らないよ、きっと
○ ハハハ、ところで昨日の数学のテスト、お前の山が当たって助かったよ
○ ピッタシカンカンだったろ、山は張るべし壁は塗るべしと言ってね
○ 何だいそれ、今日の合コンの受け狙いで使う気だろ
○ 試験が終わったら可愛い娘ちゃんと束の間のバラ色の人生を語り合う、これぞ青春、この世の春じゃないか
○ お前、飲む前から酔っぱらってるな
        ・・・・・・・・
○ このビルだったよな
○ あゝこのビルの3階だけど、お前がラ−メン食って行こうなんて言うから時間ギリギリだぞ
○ さあ着いたぞ、オ−プン、ザ、ドア−
○ オ−・・・ラッキ− 今日、バラ色の人生を語り合う相手は、鮭の産卵と化け猫だあ・あ・あ