白髪の王子様の会話ドラマ 七人の神様 ⑥ストレスの神様大繁盛

ストレスの神様大繁盛
〝絶叫“ 
部長のばかやろ〜 
年がら年中仏頂面してんじゃね〜よ〜
文句言うことだけがお前の仕事か〜〜

だからお前は皆んなから嫌われるんだ
見てみろ お前の髪の毛だって皆んなお前の頭から去っていったじゃね〜か〜
身内からも嫌われてんだ バカヤロ〜〜

課長のばかやろ〜
上にペコペコ 下にガミガミしやがって〜
ざけんじゃね〜よ〜
自分の出世ばかり考えてるからズボンのチャックが開いてても誰も教えないで笑ってるんだ

ざま〜見ろってんだ〜

係長のバカヤロ〜
仕事もしないくせに残業なんかすんじゃね〜よ〜
職場の空気も読めないくせに残業代を稼ぐんじゃね〜よ〜
飲みに行った時 割り勘 割り勘 割り勘と何度も念を押すんじゃね〜よ〜 けちやろ〜

会社のばかやろ〜〜
ろくな人間 いね〜じゃね〜か〜
会社案内のパンフレットに載っていた美人の社員なんか何処にもいね〜じゃね^か〜
社員食堂完備なんて書いてあるけどさ インスタントラーメンの自動販売機が一台有るだけじゃね〜か〜
来客用のトイレは綺麗な様式トイレなのによ〜
俺達が使うトイレは和式で足がしびれるじゃね〜か〜 バカヤロ〜
今日はこれで時間切れだ 俺は残業は嫌いだから帰る 文句が有るならここへきて怒鳴ってみろってんだ バカヤロ〜


〝絶叫‖
バカバカバカ
父ちゃんが退職金貰ったらおめかしして海外旅行に行く約束していたのに 退職する前に会社が倒産するなんて 会社のバカヤロ〜
父ちゃんも会社もトーサンなんて駄洒落言ってる場合じゃね〜ぞ〜
年金を貰うまでの足しにしようと子豚の貯金箱を引っ繰り返したら三千二百五十三円しかね〜じゃん
仕方なく家を売ろうと思ったら借家じゃね〜か〜 バカバカバカ
百歳まであと40年もあるんだぞ〜
夢に描いた老後の春は何処に行っちまっただ〜
どうせ春なんかいつも有ったような無かったような父ちゃんの夜のお勤めみて〜なもんだべや〜
こうなったらメチャクチャ働いて東京の銀座のど真ん中にビル建ててやっから見てろってんだ
これは夢なんかじゃね〜ぞ〜 嘘でもね〜ぞ〜 はったりで〜い
このはったり一つで百歳まで生きてやろうじゃね〜か
九州の女はの〜 男を威張らせておいての〜 陰で屋台骨を支えてるんじゃ〜 
こんなもんでへこたれてたまるか〜 バカヤロ〜〜ッ


゜絶叫゜
大バカ者め〜 真面目に働かないで楽して儲けようとするから騙されるんだ〜
お前はこれで三度目だぞ〜
赤の他人に儲け話しを教えるお人よしが何処にいるか〜
本当に儲かるなら他人に教えないで自分が投資するわい
そんな簡単な道理も分からんで親から借りた金まで注ぎ込んでスッポンポンに成りやがって御免で済むか アンポンタンの大バカ者めが〜

道端のオケラまでがバンザーイバンザーイして笑ってるわい
投資で損をしたやつはその損を取り戻そうとして又別の甘い投資話しに飛び付いてケツの毛まで抜かれちまうんだよアホンダラ〜
四つん這いになってケツを出せ この俺がケツの穴から手を突っ込んで奥歯をガタガタさせてやろうじゃね〜か〜〜 このアホンダラ〜〜

...............
(村長)ストレスの神様 如何ですか? 絶叫の神様として話題となり近隣の村どころか県外からも大勢の参拝者が来るようになりましたよ
(スト)村長殿 わしの顔を見てくれ 人気になったのは良いが朝から晩まで参拝者の罵声と一緒に唾が飛んで来てこの通りベトベトじゃわい 参った 参った
(村長)それはそれはお疲れ様でございます ストレスの神様が庶民の唾でベトベトに成れば成る程庶民が健康に成りますので目出度いことです 
(スト)目出度いか 成程 それではわしのストレスは村長殿に向かって絶叫するしかないの
゜絶叫゜
村長のバカヤロー わしの顔を参拝者の唾でベトベトにしやがって てめーだけ涼しい顔してんじゃね〜よ〜 
朝から晩まで怒鳴られてみろ〜 オッシッコはチビルしウンチも漏れてビショビショのグチャグチャじゃね〜か〜
村長よ このビショビショのグチャグチャをくみ取ってスープにして飲んでみろってんだ〜

バカヤロ〜〜〜

                     おわり