白髪の王子様の好奇心 34 カレンダーは面白い(一年とは)

カレンダーは面白い(一年とは)
ガリレイが『それでも地球は動く』と説いたのは1600年代であり、そのガリレイを宗教裁判にかけて罰したローマ教会がガリレイに対して謝罪したのはつい最近のことです。
今では地球が太陽の周りを一年かけて回ることによって季節が変わることは小学生でも知っています。
農業が定着すると、感や経験だけでは失敗も多く、頼りに成る暦の作成は文明国の重要課題となりました。
エジプトが月を中心とした陰暦よりも太陽を中心とした太陽暦にこだわったのは、毎年一時期に必ずやって来るナイル川の氾濫だと思います。
このナイル川の氾濫を予測して国民の安全と農作物の豊作をもたらすことが国王権威の存亡にかかっていたからなのです。
日の出、日の入りの位置や、木星・金星等の惑星の動き、更には一際輝く恒星のシリウスを観測することによって一年365日の太陽暦を完成し、さらには念願のナイル川の氾濫の時期をほぼ予測できたそうです。ナイル川の源流は今のウガンダルワンダエチオピア等と、とてつもなく遠くに有った為に現地の雨季など知るよしも無かった訳です。
私は恥ずかしながら、このカレンダーは面白いというブログを書くまでは、地球が太陽に一番近付く時に夏となり、一番遠くに離れた時に冬が来ると思っていました。それは地球が太陽の周りを回る時、だ円軌道で回ると記憶していたからです。
ところが調べてみると、一番太陽に近付く近日点は1月3日頃で一番太陽から離れる遠日点は7月4日頃なのです。
『ウッソ〜〜〜・逆じゃねーの〜〜』と叫びたく成りませんか?
太陽に向かって『ウッソ〜〜』と叫んでもそれは残念ながら事実なんですね。その原因は地軸が傾いているためなんだそうです。つまり、太陽に遠い近いよりも太陽光線を斜めに受けるか正面から受けるかによって地表の温度が大きく変化する為なんだそうです。
近日点と遠日点とでは太陽との距離が500万キロも違うと聞くとなおさら納得できない私です。だって地球と月までの距離は38万キロなんですから。
一年の始まりを現在の一月に決めたのはローマの2代目の王、ヌマと言われています。
それ迄は3月が年の初めと成っていたのを3月から数えて11番目と12番目の月を3月の前に持って来て1月・2月としたのです。
それをユリウスが太陽暦に改暦する時に11番目の月・12番目の月と呼ばれていたのをローマの神とそれを祭る月としてjanuaryとfebruaryに変えたのです。しかしその他の月の呼び名は変えなかったので、今でも9月から12月までの呼び名は3月から数えて7番目september・8番目october、9番目november、10番目decemberという意味の呼び名が使われているのです。面白いですね。
地球は太陽の周りを秒速約29・7キロという猛スピードで回っているそうです。
そんなに急がなくてもいいのに、もう少しゆっくり回りましょうよ地球さん、そうすれば私も年を取るのが遅くなりますから。