二丁目商店街シリ−ズ 6 二丁目の銀行員

二丁目の銀行員
○ 奥さん いますか〜 ほのぼの銀行の鈴木で〜す
○ あらまあ〜全身ずぶ濡れで まるでどぶ鼠じゃないの
○ 奥さん それを言うなら濡れ鼠でしょ
○ どっちだって同じようなもんよ とにかく入りなさいな
○ 突然の夕立に遭いまして こんな恰好で御免なさい 床が濡れますが
○ どうぞどうぞ まあまあ 本当にどぶ鼠だこと
○ 奥さん濡れ鼠なんですけど
○ お風呂でも入れてやりたいけど亭主が留守だからそうもいかないしね
○ お風呂ですか いいですね奥さんも一緒に入るんなら頂きますが
○ なにが頂きますよ 亭主の趣味が鉄砲撃ちだということ忘れたのかい ズド〜ンと一発
  撃たれる覚悟は有るんだろうね
○ 撃たれるとしても私ではなくて奥さんだと思いますよ
○ なんで私が撃たれるのさ
○ 熊に間違われるのは奥さんの方かと・・・
○ おい どぶ鼠 亭主がぶっぱなす前に私がその首絞め上げてやるよ
○ ちょっとちょっと奥さん 首を絞める前に月掛定期の今月分をお預かりさせて下さい
○ あんたも あきれる程仕事熱心だね 首絞めるのは後にして はい今月分頼みますよ
○ まいどあり〜〜奥さん
○ たたき売りのオッサンみたいな返事するんじゃないよ銀行員が
○ それでは さらばでござる 奥さん・・・
○ ちょっと あんたの銀行大丈夫なんだろうね ちょっと〜