愉快な友達シリ−ズ 7.キャプテンの弱点

○ 野々宮、ちょっと目薬を入れてくれないか
○ 目薬ぐらい自分で入れろよ、指でも怪我したのかよ?
○ 怪我なんかしてね-よ、ちょっと怖いんだよ
○ うっそ-、ラグビ−部のキャプテンが目薬を入れるのが怖いなんて
  敵のチ−ムに知られたら馬鹿にされるぞ
○ だから副キャプテンのお前に頼んでるんだろ、男らしく引き受けろよ
○ 男らしく無いのはどっちだよ、入れてやるから目薬よこせよ
○ お前に命預けるんだから慎重にやれよ
○ オ−バ−だな、早く俺の膝の上に頭を載せて上を向けよ、直ぐに終わるから
○ あ-ん
○ キャプテン、そんなに大きな口開けてどうすんだよ、口に目薬を入れんのか?
○ お前の指で目蓋をこじ開けて入れてくれ、怖くて目が開けられないんだよ
○ 面倒だな、たかが目薬をポチャンと落とすだけじゃん
○ 野々宮、俺に万一の事があったらお前がキャプテンを継いで皆を引っ張ってくれ頼んだぞ
○ そんな事言われたら俺まで緊張してくるじゃないか
  やれやれ、何で目薬一滴入れるのに大の男が二人がかりで大汗かいてんのかね
○ 心残りはただ一つ、野々宮のゴツゴツした膝枕でなくC組の小川由美ちゃんの
  ふっくらした膝枕で成仏したかったな--
○ 遺言として小川に伝えておいてやるよ、さあ観念して潔く目を開けろよ
○ 分かったよ、目を開けるよ・・・ところで野々宮、何でそんなに大口開けてんだ
○ うるせ--、お前がでかい口開けてるから俺まで移っちまったんじゃね-か