白髪の王子様の好奇心 112 道具なしでは遊べない大人と子供(4)

道具なしでは遊べない大人と子供(4)
遊び道具が無くても手ぶらで遊べる『手ぶら遊び』の最終回は屋外屋内を問わず場所をとらない手軽なゲームを選びました。
それでは早速スタートです。
◎隠したものはな〜んだ
子供に後ろを向いてもらい、パパやママは用意したハンカチの下に身に付けている物をはずして隠します。『いいよ』の合図で振り向いた子供はハンカチのふくらみ具合とパパやママの身体全体を見て何か無く成っているものはないかを探してハンカチの下に隠されたものを当てるゲームです。幼い子供であればハンカチからはみ出してバレバレでも当てる喜びを与えて下さい。子供の年齢によってはタオルとか帽子の下に隠すことによって当てるのを少し難しくすることもできます。
◎パンパン耳・パンパン鼻
二人が向き合い、交互に口で『耳』と言いながら鼻を押さえたり『鼻』と言いながら口を押さえたりして相手がつられて口で言った場所と違うところを押さえたら勝です。二人共両手でパンパンと2度手を打ちながら交互に掛け合い、慣れてきたら手を打つリズムを早くしていきます。
◎ボールでパンパン
前に紹介した手造りのボールを頭上に投げ、手を一回打ってからボールをキャッチします。出来たら二度三度と手を打つ回数を増やしていきます。それが簡単に出来るようでいたら今度はボールの下で一回ボールの上で一回手を打って、素早く手をボールの下に持って行き落ちる前にキャッチします。ボールをあまり高く上げないのがこつですよ。パパなら上下二度づつ手を打つてキャッチして下さい。
小学生なら立ったままボールを頭上に投げて一回転あるいは二回転してからキャッチする遊び方もできます。
◎アタック&レシーブ
互いに向き合って座ります。二人の間にタオルと帽子を置いてジャンケンをします。ジャンケンで勝った方はタオルを取り相手の頭を打ちます。ジャンケンで負けた方は相手が打つ前に帽子を被って防ぎます。相手が防ぐ前に打った方が勝ちですが、けっこうあせって帽子で相手を打ったり、ジャンケンで勝ったのに頭を防いだりと中々おもしろいゲームです。部屋の中であれば新聞を丸めて棒の代わりにしたり、座布団や枕を防御にしたりして遊べます。この遊びは実際に私の会社の宴会でやったところ大受けとなり、一時間以上にわたり全員が参加した楽しい思い出があります。
◎何に使える?何に見える?
手持ちのハンカチやタオルを出してそれが何に使えるか、何に見えるかのアイディアを出し合う遊びです。例えばハンカチであれば顎の下に付けて『よだれ掛け』、四つ折りにして目に当て『眼帯』という具合です。何に見えるかであればハンカチの真ん中を持ってヒラヒラさせて『蝶々』、丸くまるめて『トンネル』等と無理やりなアイディアを楽しむゲームです。タオルであればお父さんがやりがちなのが胸に当てて『ブラジャー』とか股に挟んで『フンドシ』等のように隠していた性格が露見する恐れがありますのでご注意下さい。
◎トントン・スリスリ
正座あるいは椅子に座り両手を膝の上に置きます。左手は手を広げたまま、ももの上を前後にスリスリします。右手はこぶしを握り、ももをトントンと叩きます。その動作を同時に行いながら『はい』の号令で今度は左手はこぶしを握りトントンします。同時に右手はこぶしを開きスリスリする遊びです。この逆転をテンポよく繰り返す簡単な遊びですがパソコンの手を休めて今やってみて下さい。結構難しいものですよ。ほらほら両手ともトントンしてますよ。
◎グルグル回し
両手を前に出して下さい。そして左手は自転車のペダルを漕ぐように外側に向かってグルグルまわします。一旦手を止め、今度は右手を左手と逆回転の内側に向けてグルグル回して下さい。その動作を同時に行うだけの簡単な遊びです。どうぞ今やってみて下さい。ちゃんと両手は逆回転になっておりますか?。ちょっとそこの奥さん、そんなに力を入れなくてもできますよ、口をそんなに開けないで上品に挑戦して下さいね奥さん。これが出来ないと話が前に進みません。
ギクシャクしながらでもなんとか出来ましたら今度は『はい』の号令で右手と左手の回転を逆回転にして下さい。きっとハチャメチャになっていることでしょう。
◎知ってるもの探し
尻取り遊びは誰でも思い付く遊びですが、意外と難しくてすぐに飽きてしまいます。そんな時にお勧めなのが『知ってるもの探し』です。例えば『船』とか『飛行機』等とテーマを決めて自分の知ってるものを出し合う遊びです。子供が幼ければ『食べ物』とか『動物』等のように広いテーマを与えれば色々な答えが出て来ると思います。出尽したらテーマを替えればまた新鮮な気持ちでアタックできます。
このゲームで大切なことは子供が思い付きそうな答えは子供のために取っておいてあげて、親は子供が思い付きそうにないものから答えることです。例えばテーマが『船』であればササ船とか一寸法師のお椀の船、テーマが『飛行機』でしたらいま話題のドローンでもいいし、どらえもんの竹コプターでもいいのです。子供がずるいと言いながら、ユーホーだとか紙飛行機なんて答えたら作戦成功です。豊かな発想を促すゲームだと思って下さい。
◎遊びの絵書き遊びのカナ文字書き
外であれば小枝で地面に書いてもいいし、浜辺であれば指で書いても遊べます。もちろん部屋の中でしたら書くものと紙さえあればOKですね。
1、○△×□だけで人物でも車でも家でも思い付くものを描きます。記号の大小は自由です。
2、数字を先に書いて、そこに書き足して絵にします。たとえば数字の2を書いておき、それに書き足してアヒルの絵にしたり、船の絵にしたりしてアイディアを引出す遊びです。
3、カタカナを向き合う相手から見て正しい字になるよう逆向きに書く遊びです。親子で同時に『リンゴ』とか『ミカン』の文字を書いて見せ合うのもいいですね。結構頭を使いますよ。
皆さんもまだまだ考えれば色々な遊びが思い付くと思います。これを切っ掛けに我が子のためにチャレンジしてみて下さい。今迄ご紹介した遊びの中には車椅子でも病院のベットでも楽しめる遊びが数多く含まれています。状況に合った遊びを自分なりにアレンジしてお子様と楽しい一時を過ごしていただければこのうえない喜びであります。ディズニーランドとかテーマパーク等で遊びをお金で買うことに馴れてしまったお父さんお母さん、たまには素朴な遊びで子供と触れ合ってはどうでしょうか、梅雨時の今がチャンスのように思えます。だらだらと4週にわたり目玉商品のない手ぶら遊びに付き合っていただき有難うございました。今週は長い文章となりましたのでお笑いの落ちもありません。さようなら。


雲間から太陽の光が滝のように流れ落ちる珍しい光景です。