白髪の王子様の好奇心 106 アップに耐えられる顔

アップに耐えられる顔
皆さんはアップに耐えられる顔でしょうか? それとも便秘に耐えられる顔でしょうか?
最近のカメラは画質が良く成り、近くも遠くもはっきり、くっきり写るように成りました。
今迄は親戚を病人にして野球観戦を楽しむことも出来ましたが、これからは止めた方がよさそうです。
カメラが時々観客席を映しますと目鼻もくっきり、小皺もホクロもバッチリ映りますので翌日上司から『君の親戚は東京ドームの中にあるのかね』と嫌味の質問を受けますので気を付けましょう。
ハイビジョンの鮮明な画像にビックリしているのに4Kとか8Kとかどんどん高画質が進み、今では毛穴の奥まで映るといわれています。
そんな高画質のカメラを向けられる女優さんや女子アナさんも大変ですよね。
『あなた、鼻の横の毛穴の奥の黒い油が映っていたわよ』なんて注意されたらたまったもんじゃないですよね。そこで今では毛穴専用の化粧品や器具が多種多様出回っているそうです。アップに耐えるにはそれなりの努力が欠かせないようであります。
先日100円ショップで耳かきの先に穴を空けたような器具を見付けました。どうやらそれを毛穴に押し付けて奥に潜む油を取り出す器具のようです。こんなもんで毛穴一つ一つ処理していたら夜が更けるどころか夜が明けてしまいますよね。そこでもう少しお金を奮発すると毛穴吸引器なるものが登場します。やれやれ女性は大変だこと、と他人事のように思っていましたが、最近では男性も多く利用しているそうであります。『驚き 桃の木 どうする気』であります。
ベテランの女優さんともなりますとテレビ出演する前にカメラさんに色々と注文を付けるそうです。
『アップで映すときは右斜め前方45度位から』とか、足の綺麗な人は足が長く映るようにちょっと下から映して』とか、鼻の穴を気にする人は逆に『ちょっと斜め上から』等と様々で、慣れない新人カメラさんはピリピリ痺れながら撮影することになります。録画であれば多少修正したり部分カットも可能ですが、生放送は舞台と同じでやり直しが効きませんので大変です。女優さんから見て右をカメラから見て右と勘違いして吹き出物をアップで映したり、鼻の穴を気にしている女優さんを下からトンネルを撮影するようにアップで映したら、翌月は離島のフンコロガシの撮影に回されること必至であります。
フンコロガシで思い出しましたが、便秘に耐えられる顔の方は肌が荒れてる可能性がありますので要注意であります。一週間も出ないとか10日もフンズマリだとか笑っていられませんよ、若し毛穴からウンチが出て来たらどうします?
(一部お聞き苦しい文章が有りましたこと、お詫び申し上げます)
多年草のなかに『屁糞葛』と書いてヘクソカズラと呼ばれる草があります。辞書にも載っております。草全体からオナラのような悪臭が漂っていることから名付けられたようです。便秘に強い方は屁糞葛に成らないよう全身全霊出すことに集中しましょう。そしてアップに耐えられる肌にしようではありませんか。とにかく出せばいいんです、出せば。
(一部配慮に欠けた表現が有りましたこと、お詫び申し上げます)
お肌は女性の命とか髪は女性の命とか女学生は携帯やスマホが命とか、女性は命を沢山持っているから長生きするんですね、羨ましいかぎりであります。
ところで化粧品のコマーシャルに出てくる女性は何であんなに輝いているのでしょうか。
肌はアップにしても染み一つなく、私のようにイボなどもぶら下がっておりません。爽やかな笑顔でこちらを見られると年齢に関係なくゾクッときます。
旦那方に申し上げます。化粧品のコマーシャルを見た後、5分間は奥さんの顔は見ないようにしましょう。お互いの平和のために。
(一部奥様にとってお聞き苦しい文章があったことをお詫び申し上げます)


温かくなると散歩の足もいつもより遠くまで行きたい気分になります。