白髪の王子様の好奇心 100 プロとアマ

プロアマ
政治も会社も学校も4月は新年度を迎えます。お正月が二度有るようなものです。
皆様の会社にも初々しい新人さんが入社して来たと思います。それとも憎々しい新人が入りましたでしょうか。
いずれにせよ、希望に胸を膨らませて入社した新入社員の多くはたった一ヶ月で『こんな筈じゃなかった』と5月病にかかると聞きます。
その原因を一刀両断すればその殆んどはプロとアマの違いの認識不足からくるカルチャーショックであることが分かります。
学校にとっての学生さんは月謝を払ってくれる大切なお客様です。ですから多少態度がイカレポンチでも文句は言われません。口のきき方が悪くてもズボンをズリ下げて下着のパンツが見えても文句は言いません。遅刻や無断欠勤もおおめに見てくれます。しかし一歩社会に出て給料を稼ぐ立場になるとそれはもう180度回転して厳しいプロの世界となるのです。
プロ野球を見ながらエラーをした選手に罵声を浴びせたり、サッカーでゴールを外した選手をアホだのバカだのと叫んでいたお客様の立場から今度は逆に失敗すれば自分が罵声を浴びる立場に立たされていることに早く気が付かないと何時までもモヤモヤは解決できません。
他人から見れば自分の態度は会社の態度とみられ、自分の失敗は会社の失敗と見られるのです。だからこそ会社は厳しく指導するのです。
小さな虫がたった一つ入っていただけで会社の社長や重役たちがテレビで謝罪し何万何十万と出荷されていた同製品を回収して破棄処分する。これがプロの世界なのです。
5月病のもう一つの原因は人間関係です。学生時代は気の合わない者は無視して気の合う仲間とだけ付き合ってきた人が社会に出ると周りの全ての人が気の合わない意地悪な人に感じてしまうのです。社会に出れば、気の合う人が10人に1人だとすれば、3人に1人は気の合わない人間がいるものだと知ればそれだけでも救われる気になるのです。
仕事の不満も理想と現実とのギャップです。仕事は趣味じゃありません。やり甲斐のある仕事なんぞはそんじょそこらに転がっておりません。まずは今任されている仕事の中にやり甲斐を見つけることから始めてほしいものです。
プロとアマの違い、3人に1人は気の合わない人間がいて当たり前、そして理想と現実の違いを就職担当の先生はもっと真剣に巣立つ生徒に伝えるべきではないでしょうか。5月病の原因はその生徒を送り出したあまちゃん先生にあるのかも知れません。
私達熟年のパートの世界も同じです。ボランティアであれば多少目こぼれが有っても誰も文句はいいませんが、僅かな金額でも時給をもらえばプロです。当然四角い部屋を丸く掃いたり、目こぼれが有ったら馬鹿呼ばわりされても仕方がないのです。それも時給800円のプロの厳しさであります。
私達が行っているパートの仕事は10年もすれば殆んどロボットが行っていることでしょう。5月病に限らずちょっとネガティブに成ってる人もぼやぼやしておれませんよ、若しあなたの上司がロボットにでも成ったら今の悩みなんかノミのウンチみたいなものです。
私が介護を受ける頃はもうロボットがお尻の始末をしてくれるかもしれません。
それならせめて美人でボインのロボ姉さんであってほしいものです。
ちょっとロボお姉さんのお尻を撫でても『あなたも好きね』と言って笑って許してくれるロボットなら喜んで身を任せたいと思う次第であります。
今回でこの『白髪の王子様の好奇心も100回を迎えました。忙しい皆様に代わって季節の変化を空の変化で感じてほしいとカメラを持って暇さえあれば空を見上げています。このブログも何時プロバイダーから戦力外通告を受けるか分かりません。人間幾つに成っても気が抜けませんね、生きてることそのものがプロなんでしょうか。


山の上空で巨大な竜が夕陽を見送っています。何か良いことがおこりそうです。