ジ−ジ−とバ−バ−とお孫さんシリ−ズ 2 蝉時雨

蝉時雨
◎『静けさや 胸に染み入る 蝉の声』 う〜〜ん 中々の傑作だと思うけど芭蕉の句が邪魔だな〜
○ジ−ジ− 何ブツブツ言ってるの?
◎ジ−ジ−は俳句を詠むのが趣味でな こうして散歩してるといい句が浮かんでくるんだよ
○ふ〜ん この前ママとバ−バが話していたよ ジ−ジは仲間の人と飲むのが趣味で俳句は
そのつまみだって
◎うっ 良介 お前も男だからやがて分かる時が来るよ 女という生き物はな俳句の世界の繊細で
センチメンタルで知性豊な感性について行けないもんだからそんなことを言うのさ
○何だか分からないよジ−ジ−
◎そうかそうか つまり女はあっちの牛乳が3円安かったとか こっちのトイレットペ−パ−
のが5円高いとかで喜んだり悔しがったりしている生活習慣病の患者みたいなもんでな 俳句の高尚な
趣味が分からないんだよ そんなママとバ−バを優しく見守ってやろうじゃないか良介 おい良介
あれっ? 何処に消えちまったんだ良介
○ジ−ジ− こっちに来てよ 蝉の抜け殻があるよジ−ジ− 
◎おう 其処に居たか 目を離すと直ぐに消える良介はまるで忍者だな
○すっげ- 目の玉まで抜け殻になってる ジ−ジ−早く来てよジ−ジ− ねえジ−ジ− 
◎良介 お前のお蔭でいい句が出来たぞ『ジ−ジ−と 騒ぐな俺は 蝉じゃない』
どうだ芭蕉よ参ったか
○ジ−ジ−早く〜〜
  ジ〜ジ〜ジ〜ジ〜ッ ジ〜ジ〜ジ〜ジ〜ッ ジ〜ジ〜ジ〜ジ〜ッ