二丁目商店街シリ−ズ 3.可哀そうな豆腐屋さん

可哀そうな豆腐屋さん
○ ごめんくださ〜い お豆腐屋さ〜ん
○ ハイハイお待たせしました おや ワコちゃん久し振りだね 今日は何にしましょう
○ 今日は買い物じゃなくて学校の宿題でね地元の商店街を訪問してレポ−トを提出するの
○ ほう 社会勉強かいそれはいいことだ よくうちを選んでくれたね嬉しいよ
○ あのね くじで外れて私はお豆腐屋さんの担当になっちゃったの
○ なんだいそれ まあいいや中に入って何でも聞いておくれ協力するよ
○ 早速ですが そこの釜随分と古そうですが
○ オ− よくぞ聞いてくれました この釜は爺さんの頃から3代にわたって使ってる自慢の釜だよ
○ え-と 技術的進歩無し・・と
○ ちょっと待ってよ 伝統を受け継いでいると書いてくれないかな
○ え-と 一日いくらくらいの売り上げが有るんですか
○ まあ二万もあればいい方かな だいたいそんなもんだよ
○ え-と どんぶり勘定・・と
○ ちょっと ちょっと 帳簿はきちんと母ちゃんがつけてるよ 参ったなワコちゃん 今度
  豆腐でも買いに来た時には揚げの2〜3枚サ−ビスするからさ ちょっとはいいこと書いてよ
○ え-と 平気で賄賂を使う『お主も悪よの-』のタイプ・・と
○ なんだいそれ あんた若いのに変な時代劇の見過ぎじゃないの もういいよ 何とでも
  あんたの好きなように書いておくれ
○ え-と 投げやり的態度で末期的症状と思われる・・と 小父さんどうもお邪魔しました
  今度 お豆腐買いに来るね
○ あいよ その時には末期的症状の豆腐を売ってやるよワコちゃん
○ うんいいよ その時までこのお店有るといいね 小父さん
○ こらっ その減らず口にオカラをぎゅうぎゅう詰め込んでやるから待ってろ
○ ウヒョ− 逃げろ 逃げろ 逃げながらもう一言 子供の口に無理やりオカラを詰め込もうとする
  極悪非道の豆腐屋二丁目商店街に現る よ-しこれでレポ−ト完成 バンザ−イ バンザ−イ