③プーちゃん
◎白髪の王子殿 大分元気になられたようですな
★はい 有難うございます お陰様でこの調子なら富士山でも駆け足で登れそうです
◎ハッハッハッ それは良かった それではどうでしょう この島をのんびり散策されては
★有難うございます そうしたいのは山々ですがなにせ右も左も 前も後ろも未知の世界ですので・・・・
◎そうでしたね それでは案内役として(プー)をお付けしましょう
★プーさんですか 何か臭いそうなお名前ですね
◎ハッハッハッ プーはマイケルと同様のロボットですからオナラはしませんのでご安心下さい
★今の話はプーさんには内緒でお願いします冗談ですから とにかく案内役がマイケルさんでなくて安心しました 一日中【バッカカお前は】と怒鳴られそうですから
▲フン 俺だってほっとしてるよ どこで海に放り込むか考えなくて済むからよ
◎これこれマイケル 無駄口言ってないでプーを此処に連れて来なさい
▲ヘ~イ
❤先生 お呼びですか
◎お~う プーに紹介したい人がいてね こちらに来なさい
❤ハイ
◎こちらの方は旅の途中でこの島に立ち寄られた白髪の王子様だ 今日一日私の客人としてこの島を案内してくれないか 一周僅か12キロの小さな島だからのんびり歩いても夕方までには帰れるだろう 宜しく頼むよ
❤はい 分かりました 白髪の王子様 私はマイケルの妹のプーと申します 宜しくお願いします
★えっ? こんな可愛い子があのチンピラみたいなマイケルの妹さんなんて信じられませんな
▲俺はここに居るぜ
★あっ あっ おチンピラ様そこにいらしたんですか 本年も宜しくお願いします
▲バッカカお前は
❤お兄ちゃん 失礼でしょ 今日は私の大切なお客様ですからね 横から口を出さないで頂戴 ところでお客様を何とお呼びしたら良いでしょうか 【王子様】がよろしいでしょうか それとも【おじさま】でいいですか もっとくだけて【糞ジジー】とか【くたばり損ない】とか選り取り見取りですが
★言葉遣いは丁寧だけど言ってる内容はチンピラのマイケルと同じような気がするな それはともかく私のことは【おじさん】と呼んで下さい 私は貴女のことをプーちゃんと呼ばせてもらいますがそれでいいですね
❤はい おじさん それでは早速出発しましょう レッツラ ゴ~~~
つづく